お茶を抽出するという行為において水はとても重要な役割を持っています。
水の性質を語るうえで「硬度」という言葉があるのは皆さんよくご存じだと思います。
「日本の水は軟水(ミネラル分が少ない)が多い」という事に間違いはありませんが、
同じ軟水であっても水系によって抽出されたお茶の味は変わります。
実体験に基づく話ですが2019年に愛知県尾張旭で開催された地紅茶サミットで紅茶の販売を行ったとき、
持ち込んだ茶器と茶葉で販売直前に抽出テストを行ったとき「あれ?いつもと違うぞ?」と違和感を感じたのでした。
あまり時間がなかったのですがその味と香りに納得がいかなかったため茶葉と湯量の調節を行い、
おいしく飲めるレシピへと変更したのです。
同じ尾張旭で開催されている「国産紅茶グランプリ」というコンテストがあります。
昨年はコロナの関係で一般審査が郵送(自宅)で開催だったので申し込みました。
プロダクト部門の入賞茶葉が10点送られてきたのでお店のお水と、アマゾンで探した一番現地の水に近そうな水KISOというミネラルウォーター ↓
https://amzn.to/3GaM2E7
こちらを使ってティスティングしましたが、これも楽しかった。
同じお茶が全く違う表情を見せました。
で、当園のSASHIMA CRAFT TEA シリーズの裏面には「おすすめの淹れ方」を記載していますが、
これはあくまでも茨城の水道水で淹れた場合のおすすめです。
もし違和感を感じたら茶葉の量、お湯の量、抽出時間を変えて試していただければよりご自宅でおいしく飲めると思いますので是非お試しください。
これは市販されているどのお茶にも当てはまる事です。
おすすめの淹れ方通りに淹れていただければ大きくハズす事はありませんが、
お使いの水に合わせてもっとおいしく淹れることが可能なんです。
その際には、この3項目のどれか一つをまず試すことをお勧めします。
● 濃いと感じたら→ちょっとだけお湯を足してみる
● 渋み、エグミを感じたら→1分抽出時間を短くしてみる
●ちょっともの足りなく感じたら→茶葉を0.5g増やすか抽出を1分増やす
こんな感じです。
3項目全て変えてしまうと迷子になってしまいますので(^^;
長野園 茶師 花水理夫
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